【Alice & Guy & Benihi】
ギィ「日本が、攻めの外交に打って出たっすね」

  『PKO派遣支援アジアも インド太平洋戦略に活用』(産経新聞 2018年06月22日付)

アリス「明らかに、中共の『一帯一路』戦略へのカウンターね」
紅緋「これまでアフリカのケニアやタンザニアで行ってきた『早期展開プロジェクト』をアジア
   でも実施するというお話ですね。候補に挙がっているのは、タイ王国、カンボジア、インド
   ネシア、ベトナム。いずれも、対日感情がよいか、悪くない諸国です 」

ギィ「中共はスリ・ランカに拠点を作ろうとしてるっすからね。それへの対応と考えれば、向こう
   に取り込まれる前に手を打つのは悪くないっす」

アリス「予算は39億円ね。ポンド換算でないとなかなかしっくりこないけど」
紅緋「出すもの出した以上は、それなりの影響力も確保させてもらいましょう。中共との勢力
   争いです!」

ギィ「これで中共の『真珠の首飾り』戦略をぶっ潰せれば安いものっすよ」
アリス「中共の“支援”は、受注業者も自国で固めるから。それに比べれば、自衛隊の設営
   部隊が持つノウハウを現地国軍に伝授する事業は、よっぽど被支援国の役に立つと
   思う」

紅緋「支援する側の思惑がどうあれ、現地の環境が改善するならいいことです」
2018.06.22 Fri l 政治・経済 l COM(0) TB(0) l top ▲
【Alice & Guy & Benihi】
紅緋「スペインは、カタルーニャ独立容認派がラホイ首相に不信任を突きつけて、政権交代
   しましたね」

アリス「バスク系政党も動いてたみたいだけどね。カスティーリャはどこまでカタルーニャの
   『独立』を認めるつもりなのか?」

ギィ「イタリアは、旧北部同盟の系譜に連なる政党・同盟が、新興の政党・五つ星運動と連立
   政権を結成したっす。北部同盟は富裕なロンバルディアなどのイタリア北部を独立させ
   たがってた政党っすから、状況はスペインと似たようなものっすね」

紅緋「どちらの政局も、欧連からの遠心力として働きますよね」
アリス「イタリア新内閣は、明確にEU懐疑派。スペインも似たようなものじゃないかしら。いき
   なりGBに続いて欧連から離脱することはないと思うけど、もう“欧州合衆国”とか
   “ひとつの欧州”とかいう夢は消えてなくなったわね」

ギィ「欧州連合への中央集権へのカウンターのように噴き出してきた、地方主権を推進する
   勢力。欧州の政治地図はかなり変わるっすよ」

紅緋「それぞれまったく逆方向に引っ張ってるわけですよね。その間の欧連は、股割き状態に
   なりませんか?」

ギィ「統合推進派は、フランスとドイツが両翼っす両国が伊・西の新政権にどういう態度を示す
   か。今月のサミットでは注目っすね」

アリス「ただでさえUSAが鉄鋼・アルミニウムへの高率関税で貿易戦争を始めようって時に、
   身内でいがみ合うのは止めてほしいわね。今は欧日墨加で対米包囲網を組んで、
   トランプに現在の状況を分からせないと」

ギィ「合衆国も、貿易戦争やるなら中共とだけにしておけばよかったのに」
紅緋「この状況で、ロシアの存在が不気味です」
アリス「どう動くのが特か見極めようっていうんでしょう。ロシアの対米貿易額は大きくなかった
   はずだしね」

ギィ「ともあれ、またごちゃごちゃややこしくなりそうっすよ」
2018.06.01 Fri l 政治・経済 l COM(0) TB(0) l top ▲
【Alice & Benihi】
アリス「一般社会のニュースを語るのも久し振りね」
紅緋「このところ、隣の半島のことばっかりですからうかつに触れられません」
アリス「その点、これは気楽に扱っていいニュースだわ。こんな話題にありつけないなんて、
   運の無い子」


  『ルイ16世時代のワイン、史上最高の1320万円で落札 フランス』(2018年5月27日付AFP通信)

紅緋「計算が間違っていなければ、三本で3220万円なんですが……」
アリス「そうね。私もワインは魔術での使い方以外素人だから、従弟の部屋で調べてきたわ。
   まず、売りに出されたのは、黄ワインヴァン・ジョーヌというジュラ地方特産の白ワインの一種なの」

紅緋「赤でも白でもなく、黄色ですか」
アリス「白ワインの亜種よ。ワイン評論家のマット・クレイマー氏曰く、『もし黄金に味がある
   ならば、ムルソーの味がするだろう』というように、元々白ワインは黄色みを帯びている。
   黄ワインはそれが極端なのね」

紅緋「ええと、生産年ヴィンテージは……1774年!」
アリス「そう。フランス革命前夜のルイXVI世時代に作り出されたものよ。214年熟成! それ
   でもこのワインはまだ生きている」

紅緋「その頃の日本はまだ、江戸時代のまっただ中ですよ」
アリス「二百年以上を過ごしてきたワインたちだけど、新しい持ち主の手に渡ってからはどう
   なるのかしらね? すぐに開けて飲まれるのか、更に数百年受け継がれるのか?」

紅緋「お酒もここまで来れば神がかっているみたいですよ。魂が宿っていそうです。それに
   しても――せっかくのワインの話題なのに、ギィさん、後で知って悔しがるでしょうねぇ」

アリス「でも、このニュースが飛び込んでくるのが明日だったら、ソウルボードからの帰還報告
   とかち合うところだったのよ。日にちがずれてくれて、むしろありがたい」

紅緋「そうですね。久々に一般社会のことが話せて少しすっとしました。ギィさんたちが帰って
   くるのは明日の予定。何がどうなったかしっかり報告してもらいませんとね!」
2018.05.27 Sun l 政治・経済 l COM(0) TB(0) l top ▲
【Alice & Guy & Benihi】
アリス「さて、今日はちょっと前の面白い記事から」

  『卵の白身が高強度の新素材に 医療、食品…応用に期待』(2018年01月27日付 産経新聞)

紅緋「卵白に水と界面活性剤を加えて加熱しただけで、ゆで卵の150倍も硬い新素材が出来
   たんですか。台所はまさに科学の母ですねぇ」

ギィ「プロセス自体は単純、材料も豊富にある。これからの技術開発が面白くなりそうっすよ。
   でもこれ、ゆで卵の150倍って言われても、ぴんとこないっすねぇ……」

アリス「現象を発見した教授は蛋白質化学の人だから、畑違いの材料工学分野での論文作成
   に苦労したみたいね。でも本当、これからが楽しみ」

ギィ「続いては、ボルドーワイン委員会のプレスリリースっす。ボルドーの畑は大変なことに
   なったみたいっすよ」


  『仏ボルドーのワイン、霜害で生産量4割減 戦後最低に』(2018年02月01日付け AFP通信)

紅緋「ああ、せっかくの葡萄が……。ボルドーの農家の方、大丈夫なんですか?」
ギィ「正直、プラスマイナス両面があるっすね。葡萄の果実が減るということは、残った果実に
   栄養が注ぎ込まれて凝縮されるってことっすよ。その葡萄を上手い具合に醸造して
   やれば、減産を補ってあまりある金額が手に入りやす。一流シャトーは元々出来の
   悪い果実は間引いてたっすから、それを自然がやったと思えば」

アリス「でも、いくら量より質とはいえ、ワイン生産量は前年比40%減よ?」
ギィ「2017年ヴィンテージは、間違いなく高騰するでやしょうね。その価格が上がった空隙を、
   低価格ワインが埋めていくのか、一流シャトーが牙城を守るのか。興味深いっす」

紅緋「一番被害を受けたサンテミリオンってアペラシオンは、背後さんが愛するシャトー・ルシア
   の産地ですね。状況はどうなっているんでしょう?」

ギィ「んー、プレスリリースは個別の生産者のことまで触れてないっすからねぇ。幾つかの
   シャトーは、今年のワイン醸造を諦めたと読める数字っす。ただ、ルー・デュモンじゃ
   ないっすけど、ワインは天・地・人。気象条件と土地の性質に人の情熱が合わさって
   初めて完璧になるっす。こういう苦難の年こそ、シャトーの地力が試されるっすよ」
2018.02.01 Thu l 政治・経済 l COM(0) TB(0) l top ▲
【Alice & Guy & Benihi】
アリス「ここ半年あまり、ろくに政治経済の話が出来なかったわね。反省点だわ」
ギィ「そもそも、そういう話題にどれだけの需要があるのか」
紅緋「どういう形であっても、他との差別化は大事だと思いますよ。私たちが動いてる世界の
   裏側だけでなくて、表の世界のことも色々知っておかないとですから」

アリス「さて、2017年も間もなく終わるから、少しは夢のあるお話をしましょう」

  『NASAがアルファ・ケンタウリ探査計画を検討中。2069年打ち上げ、到達は2113年頃』(2017年12月29日付Engadget日本版)

ギィ「アルファ・ケンタウリ――ケンタウルス座アルファ星は地球からわずか4.4光年しか
   離れていない、地球に最も近い恒星っす。そのアルファ・ケンタウリを回る地球型惑星
   プロキシマbに生物がいるのかどうかを含めた探査を行おうというのが、このたびの
   計画で」

アリス「探査機の打ち上げは2069年。プロキシマb到達は2113年頃と見積もられている
   わね。打ち上げはアポロ11号の月面到着100年記念としての意味合いも兼ねている
   みたい」

紅緋「4.4光年をたった44年で渡ろうなんて無謀に聞こえるんですけど。私たちはまだ、エッジ
   ワース・カイパーベルトの調査もしていなければ、エウロパ生命の調査も行っていま
   せん。外宇宙へ出るための技術的ノウハウはほとんど白紙です」

ギィ「そこは自分も気にかかるところなんすよねぇ。どんな宇宙船を飛ばすのか。ラム
   ジェット? ライトセイル? それともダイダロス計画を呼び覚ましてレーザー核
   融合で飛ばすのか? 記事は、肝心のそこに触れてないっすね」

アリス「ロードマップ通り進んで、ロケットの推進方法にも目処が付いたとして、打ち上げまで
   あと52年。生きているかしらね、私たち?」

ギィ「自分達が生きていようと死んでいようと、フロンティアを切り拓いていくのは、次の世代や
   次の次の世代っす。それくらいのタイムスケールで当たらないと、外宇宙探査は出来
   ないっすよ」

紅緋「子供の世代、孫の世代まで。それまでに人類が滅んだりしなければいいんですけど」
アリス「大災害で人類の文明が衰退したっていうのが、SFのお約束よね。あるいは外宇宙への
   興味を失って、電脳空間に引きこもるとか」

ギィ「文明レベルの後退は、古代ローマ帝国の滅亡を体験した欧州人が心の奥底に抱えてる、
   うっすらとした不安っすね」

紅緋「西洋のトラウマですか。あいにく、極東にそういう概念はないですから、本朝が異星への
   旅路を主導しても構いませんよ」
2017.12.29 Fri l 政治・経済 l COM(0) TB(0) l top ▲