【Alice & Guy & Benihi】
ギィ「この4月8日に、オスロでロシア国籍の少年17歳が爆発物をしかけたとして、当局に身柄
   を拘束されたらしいっす」


  『ノルウェー首都で爆発物 ロシア国籍の少年拘束』(2017年4月10日付 日本経済新聞)

アリス「記事では、国籍だけで出身地が書かれてないわね。サンクト・ペテルスブルクの地下鉄
   で自爆した男のように、中央アジア出身かもしれないし、行き場を失ったシリア難民かも
   しれない。この記事だけで事件の概要を語るのは無理があるわ」

紅緋「前回の記事をアップした後に、ストックホルムでもトラックで人混みに突っ込むテロがあり
   ましたね。主犯の男はウズベキスタン出身で、ISILダーイシュに共感していたとか」


  『容疑者、ISに共感=退去命令を無視-スウェーデン』(2017年4月10日付 時事通信)

ギィ「サンクト・ペテルスブルクの地下鉄自爆テロの実行犯は、同じ中央アジアのキルギス出身
   っす。今や中央アジアはテロ組織のリクルート会場になってるっすよ」


  『ロシアテロ、寿司バーで働いていた容疑者の被差別人生』(2017年4月5日付 ニューズウィーク)

紅緋「ここ数年、ヨーロッパではイスラーム過激主義に染まった人々によるテロが続いて
   います。15年にパリで。16年にブリュッセルで。そして今年3月には、ロンドンでテロが
   起きたばかり」

ギィ「それに呼応するように、各国で移民排撃を訴える極右勢力が伸張してきやした。フランス
   のFN、ドイツのAfD。欧連が掲げるコスモポリタン的な世界観とは対極にいるローカ
   リストたちっす」

アリス「忘れてならないのは、ノルウェーで2011年7月22日に起きた連続テロよ。77人を
   殺害した容疑者は、キリスト教原理主義の極右。『イスラムによる乗っ取りから西欧を
   守るため』という歪んだ使命感から犯行に出ているわ。北欧諸国の多文化寛容主義
   に対する跳ねっ返りだっている」

ギィ「そうした移民や難民の波が欧州に押し寄せた元を辿ると、一つは中央アジアからの経済
  的な流れがあり、もう一つの主流が内戦続くシリアからの避難民ということになるっすね」

アリス「そうね。チュニジア、エジプト、リビア、イエメンと波及した『アラブの春』の結末が、シリア
   で今も続く破滅的な内戦というのは、あまりに悲惨だわ。彼らはもう6年も戦い続けて
   いる」

紅緋「ロシアはイランとかと一緒にアサド政権支持で、空軍を動かして反政府武装勢力への
   空爆をしてますよね。でアサド政権は市民に対し化学兵器のサリンを使用した疑いが
   あって、その映像を見たトランプさんがシリア空軍基地へ50発あまりの巡航ミサイルを
   叩き込んだ。トランプさんは一回限りの介入だって言ってますけど、ここから米軍が
   シリア内戦に引きずり込まれる可能性はどうなんでしょうか?」

アリス「今のところはこれ以上の動きはないみたいだけど、あのトランプだから、思いつきで
   何を始めるか全然分からないというのが正直なところね……」

ギィ「ミサイル攻撃は、日本の隣の半島の北側とバックの中共への牽制だって見方もあるっす
  けど、そのためにロシアと決定的に対立してしまうのは、安上がりなのか高く付くのか?」

紅緋「ロシアと北方領土の引き渡し交渉をする日本にとっても、難しい情勢です」
アリス「まあ、オスロのロシア系少年から話がここ極東・日本まで及んでしまったわね。世界は
   もう、そんなに狭いのよ。テロリストがいつ日本に現れてもおかしくない」

ギィ「物騒な時代っすよ、本当に」
2017.04.11 Tue l 政治・経済 l COM(0) TB(0) l top ▲