【Alice & Guy & Benihi】
ギィ「新年早々、中東が荒れてるっすね」
アリス「イスラームはヒジュラ暦を使うから、あの辺の人たちにとっては特別なわけじゃない
   けどね。まずはニュースを時系列で追って、考察してみましょう」


  『サウジ、シーア派指導者ら47人処刑 宗派間の対立悪化も』(2016年01月03日付け ロイター通信)

アリス「事の発端は、西暦2016年1月2日に、国内でテロを実行したかその未遂犯を対象に
   処刑を行った中にイスラーム・シーア派高位聖職者ニムル師が含まれていたことね。
   そのニュースがまず近隣諸国のシーア派信徒に伝わり――」


  『バーレーンやイラクにも抗議デモ拡大 スンニ派との宗派対立深まる』(2016年01月03日付け 産経新聞)

アリス「シーア派諸国でデモが起きたところへもってきて――」

  『シーア派指導者処刑 「テロ関与」 イラン反発、大使館放火』(2016年01月04日付け 毎日新聞)

アリス「“シーア派の総本山”イランでサウジアラビアの大使館・領事館に放火などが行われた」

  『イランと関係断絶=宗派対立の激化必至-サウジ』(2016年01月04日付け 時事通信)

アリス「こういう経過を経て、“スンニ派の盟主”サウジアラビアと“シーア派の総本山”イランが、
   国交断絶にまで至った」

ギィ「相変わらずの主導権争いっすけど、これまでは外交チャンネルも機能してたんしょ?
   それが切れるとなると、末端が暴走した時の歯止めがなくなるんじゃないっすか?」

紅緋「イラク、シリア、レバノン。両方の勢力が争ってるところは、中東にはいくらでもあります。
   その手綱がもし本当に切れたら」

アリス「どちらの側も相手を悪者にして大義名分を掲げることが出来るから、それって
   つまり歩み寄りが出来ないってことなのよね」

ギィ「ただ、欧米諸国としては、サウド家の処刑は『テロとの戦い』の文脈で消化するで
   やしょうから、イランが再び『世界の敵』にされる可能性の方が高いっす。六ヶ国協議で
   経済制裁の緩和が始まったイランとしても、本音ではサウド家はともかく欧米と事を
   構えたくはないはず」


(2015年12月15日、国際原子力機関は「12年間にわたるイランの核兵器開発疑惑の解明作業を終了する」旨の決議を採択し、イランの経済制裁解除はいよいよ確実なものになった。すでに12月4日のOPEC総会で生産枠に関する規制が有名無実化しているため、イランは2016年前半から原油増産を開始する)

紅緋「落としどころがちゃんとあればいいんですけどね。ISILとかタリバーンとか
   アル=カーイダみたいな連中に利用される状況が生まれるんじゃないかって心配で」

アリス「実利よりも合理よりも、感情と誇りを命よりも大事にする。そういう人がいる世界
   だものね。私たちに出来るのは、祈ることだけよ。残念ながら、私たちは彼の地の
   プレイヤーではない」
2016.01.04 Mon l 政治・経済 l COM(0) TB(0) l top ▲

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